Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

ぼくのジーコ代表総括その1

ドイツのベスト8進出おめでとう。その前までBSで観ていた日本代表の戦いを改めて観ていて後のスーパーサッカーすぽるとを観ていて何か言いたいことを言わない(言えない)雰囲気にもどかしさを感じ、上手く眠ることが出来ない。眠る方策として感じたことを書いておこうと思う。

  • ジーコ代表、チームマネジメントの失敗

予選3試合を観て、正直それほどゲームの入り方、進め方の試合は概ね間違いは無かったように思う。残念ながら第三戦のブラジルは現時点でのどうしようもない実力差があることは明白なので、寧ろ控えに甘んじるジュニーニョらの奮闘が厳しかったと言うほどなのだ。3戦を通じて感じるのは先発出場する11人と控えの選手との違いだ。交代で出場できる選手は3名。交代の遅さで知られるジーコだが、しかし今大会結果がそうだからというだけではなく、途中交代選手が効いたとういうのは福西に代わって入った稲本しかいない。これは結果論だろうか。
色々言われているようにジーコの選手選考には明らかに選手の順位がある。ワールドカップ出場メンバー選考の場でジーコから言われたように過去の貢献度が大きなウエイトを占め、期待や実績が重視される。少なくともFWも含めてその時点でのパフォーマンスだけで選ばれることはきわめて少ない。過去の実績の拘ることは否定しない。そういう考え方があるのは事実だし、確率的にも高い選択方法だ。しかしそのとき問題になるのはその実績だ。ジーコは前監督トルシエより少なくともJリーグを観戦した試合数は圧倒的に少ない。その試合数が適切かどうかはまた別だがこの点がチーム編成に大きなな影を落としたのではないか。ジーコ代表では先発メンバーと控えには明確な違いがある。初め、というかつい昨年まで、海外組と国内組のギクシャした関係があった。不満のつのった国内組が写真週刊誌を飾ったこともあるくらいだ。そこには先発する11人と登録メンバー23人の残り12人の差がある。ワールドカップ3試合を観てそれほど悪い試合運びではないと思う、しかし交代によって流れが変わった試合もない。前々から選手の交代が遅い、動けないジーコを特に予選では揶揄されたが、選手を代えたとしても影響が(こちらに不利な影響はあったな)なかったのである。これはなぜだろうか?特に今回の試合開始時間の影響がああたことは明らかだ思うが、ここにジーコ代表の明白な限界があったように思う。先発組と控えの試合に対する差は非常に大きかったのだろう。ジーコの頭の中での選手の序列、固定化は選手にとって耐え難いものであったのではないかと思う。その試合、その瞬間にベストの状態であってもジーコは変えることはない。実績至上主義というか過去がものをいう環境である。東アジアカップであったような大幅な入れ替えは、あからさまなミス、失態が無い限りない。
逆に先発メンバーに求められるのは、限りないプロフェッショナリズムである。試合に向けてすべてベストコンディションに合わせられるのだ。逆に言えばジーコに先発を言い渡された選手はどんなことがあっても(無論ピッチに少なくとも立てるだけには)先発を外れることはない。ジーコからすればプロフェッショナルとして選考した選手なのだからトップコンディションで試合に臨むことは当然のことだ。ここが大きな違いだったのではないかと思う。ジーコからすれば自分の(それも少ない試合観戦のなかから)選んだ選手はプロでありその持てるポテンシャルを最大限に発揮できるのは当然のことなのだ。一方控えから試合に出られる選手は3名。パフォーマンスをどんなに発揮しようが次節で先発に回る機会はきわめて少ない。チームを先発組、控えと分断された中で途中から出場することは非常に難しいことだったと思う。
ワールドカップ出場選手発表を受けての小野のインタビューが印象的だった。世間的には小野は代表先発に十分なりえる選手だ。しかしこの時点で数試合の結果を見て小野のジーコファミリー内の順位はかなり下がってしまったものと思われる。小野はインタビューでチームの雰囲気を良くすることが自分に求められていると発言している。小野自身は分かっていたのだろう。自分が海外組であり、また浦和に戻ることになる。その状況を十分認識していたのだろう。小野自身は海外組として長く先発グループに入っていたが、怪我が癒えてからは残念ながらコンディションはJリーグを見る限り上がっているにもかかわらず、控え組となっていたのだ。

これからいろいろ出てくるとは思うがあぁまた追記します。