Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

Making of 「評決」

昨晩は嫁さんはウォーキングはお休み。運動会の代休で幼稚園は休みだったのだが、脚の診察に半日取られてしまい、すっかりつかれてしまったようだ。
というわけで帰宅後9時から時間が空いてしまった。勉強すべきなのだが身が入らず。
なぜかまだDVD化されていない。
ケーブルテレビをつけるとぼくの好きな「評決」がやっている。先日も深夜に放映していたので途中は飛ばし、チャンネルを変える。番組表を見ると本編放送後にはmakingがあるという。1982年の当時からこんな裏話を残していたとは。

  • 初めの脚本(デビッド・マーメット)では裁判結果、評決は出る前で終わっていた。しかしプロデューサは変更を指示するも拒否されたため、脚本家交替。
  • 主役はダスティン・ホフマンでほぼ決まっていたが流れ、F.シナトラはノーギャラでも良いと言ってきた。断るのが大変だったらしい。
  • R.レッドフォードは新しい脚本家の家の近くに引っ越したよしみで主役になりそうだったが、落ちぶれた弁護士の設定が気に入らず改変に改変を重ねてしまい結局流れた。
  • 監督にはシドニー・ルメットを起用が決まったが彼は初めの脚本を採用し評決を追加することで決定。
  • 当時ハリウッドでは評価の低かったP.ニューマン自身が自分と重ね合わせ演じることになる。その他大勢のスターの一人として大作に出演することが多かったとも。
  • 撮影期間は42日程度。意外に短いが企画からは3年ほどかかった。殆どはニューヨークでの撮影だった。
  • 法廷には無名時代のB.ウィリスが映っている。
  • オスカーには4部門でノミネートされ主演男優賞は確実視されていたので会場に行ってみると結果は「ガンジー」のベン・キングズレーらに賞をごっそり持っていかれた。
  • その後「ハスラー2」でP.ニューマンはオスカーを遂に取るのだが、「評決」で取る(与える)べきだったと、映画史家。

当時の撮影風景の映像のほうが本編よりも遥に綺麗である。皺も良く見える^^;)しかし映画としては暗く冷たい冬空には本編のほうがあっていると感じる。
「12人の怒れる男」に並び名作だと思う。DVD化を是非。