Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

カミカゼ

昨晩の対コロンビア戦はとても面白いものだった。後半はリアルタイムで、前半は終了後ビデオで観たのだが、逆にそれが前後半の違いをより一層際立たせてみせたと思う。
後半40分過ぎにじいさまがみせた笑顔はしてやったり、だったろうか。
サッカー|日本代表|スポーツナビ
なるほど前半はカミカゼシステムか。リスキーというか玉砕覚悟ということかな。じいさまにとってはゲーム全体を通してプラン通りだったのかもしれない。
じいさまのいうフィジカルの整わない選手は稲本のことだろうが、彼への逆説的な鼓舞となるか最後通告となるのか難しいところ。アジアカップは移籍先フランクフルト帯同で不参加となろうが、そのあとよっぽど頑張らないと代表戦出は遠のいたとみた。同様に中田浩二もサイドとしての起用は難しいのではないかな。ただ彼の場合守備ならどこでもこなせる有利な点があり長期戦では必要とされるだろうか。
モンテネグロ戦後珍しく名指しで叱責された中村憲剛は上手くその答えを示したように思う。別に監督におもねる必要はないが、すばやくレスポンスを返すことが出来る柔軟性が大切なのだ。後半高原が左サイドライン際一瞬の隙を突き奪取したボールは中村俊輔から(これも後向きに反転しよく見えていたと思う)遠藤へ。前回ではここでシュートだったが、遠藤は右サイドをロングランニングして回り込んだ中村憲剛へラストパス。一連の流れるような展開にフィニッシュはゴールで終わりたかったのだが残念ながら憲剛はその前に息切れ。あえなくゴールマウスに飛ばすことは出来なかった。前回、より確率の高い選択をしなかった(ミドルシュートが悪いわけではないと思うが)憲剛が昨日の試合では、そのより高い確率となるポジションへ積極的に出て行ったことに意義がある。あの記者会見は選手も見ていただろうし全ての選手へ向けたメッセージだったのだと思う。もっとも今回もシュートミスした憲剛自身はマッチポンプみたいになってしまったが。
この時期にあれだけ必死に走り回る姿を見られたのは嬉しかった。久し振りにプレーひとつひとつで気持ちを揺さ振る試合に出会えたのだ。羽生のブログを読んでいたので尚更である。
昨晩のようなレベル、モチベーションを持ったチームと戦うことこそ真の強化試合だろう。技術、高さ、戦術的に申し分ない相手だったと思う。コロンビア、もっと望めばメキシコクラスのチームと半年に一回でも戦えると良いのだが。
たらればは勝負事にはタブーだろうが、このチームに中田英寿が入ったらどうなるだろうか?かなりフィットするように思う。少なくとも彼は運動量、アジリティを最大限に有効化するこのチームの方向性に賛同すると思うのだが。