Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

一般社団法人 デジタルライフ推進協会

2月1日に「一般社団法人 デジタルライフ推進協会」という団体が設立されたそうだ。
【PC Watch】 メルコ、アイ・オー、デジオンがデジタルライフ推進の業界団体 〜2月1日設立、代表理事にメルコの牧社長が就任

  • 株式会社アイ・オ−・デ−タ機器
  • 株式会社デジオン
  • 株式会社メルコホ−ルディングス

のPC周辺機器メーカーとソフトウエア、3社が立ち上げたもののようだ。
一般社団法人 デジタルライフ推進協会
設立趣旨は以下の通り。

情報のデジタル化、ネットワーク化、技術の進歩などにより、 多様なデジタル情報
の視聴形態が実現してきていますが、そうした新たな視聴形態を広く普及させるには、 会社の枠を超えたエネルギーが必要となって参ります。
私たちは、そうした新たな視聴形態を提案する企業として、力を結集してその普及に努めて参りたいと考えます。
また、このような変化は、放送と通信の垣根を越えた新しいサービスをもたらしますが、これには技術的側面と著作権保護を考慮した健全なルールや基準のさらなる整備が必要です。同時に、ユーザの利便性を守ることも必要であり、その両立が今後の快適なデジタルライフを実現できるものと考えます。
さらにデジタルライフ環境では当たり前に複数の企業の製品を組み合わせて使用する事となります。
初心者の方でも簡単に使用する為の手順の統一や新しいサービス(使い方)の啓発なども予定しています。
私たちは、デジタルライフの健全な発展を促し、誇るべき日本のデジタル技術を海外にも広めることを念頭に置き日本のデジタルライフ環境整備に資することを目的と
し、一般社団法人デジタルライフ推進協会を設立することといたしました。

「技術的側面と著作権保護を考慮した健全なルールや基準のさらなる整備が必要」というのがポイントか。
【元麻布春男の週刊PCホットライン】 ライバル同士のメルコとアイ・オーが手を組んだ理由

上述したように、両社は「新参者」であり、おそらくは「余所者」でもある。昨年9月総務省は「経済的に困窮度の高い世帯等に対して、地上デジタル放送を視聴するために必要な最低限度の機器の無償給付」に用いる簡易チューナの一般公募入札の結果、12社の応募の中からメルコホールディングス傘下のバッファローと、アイ・オー・データ機器の2社を採択している。この12社には、家電メーカーも多数含まれていたと思われるが、それを差し置いてこの2社が選ばれた(つまり最も安い価格で入札した)ということにより、この2社が業界の秩序を乱す存在と受け止められても不思議ではない。発表会で細野社長が、デジタルライフ推進協会の賛同会社が短期間で増えるとは思っていない、と明言したのも、このあたりの事情を踏まえてのことだろう。

なるほど3社、特にアイオー、メルコともにJEITAには加入していない。仲間内の不文律、暗黙のルールには疎いわけで、なんとかしたい立場は同じなのだろう。こと著作権に関してはJEITAに加入していようとシャープ、東芝のように文化庁著作権保護団体側に抗う行動にあるところもある。しかしB-CASカードの今後(小型化、ソフトウエア実装化はまだ決定されていない?)など孤立していては何の情報も入ってこないという危機感が引き金になっているのだろう。
折しもiPad(iBookstoreはどうなるか不透明だが)、kindleなど業界全体でスキームが大きく変わるとき、うちうちだけの情報公開ではなくより広く、そして新しい観点からのアプローチが出来る素地があってほしいと思う。