Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

母の旅行、バー

今日から母が小さな旅行に出かける。
一泊二日、伊豆である。ご近所のご夫婦が誘ってくれたのだ。ご主人がクルマを運転して行く。旅行は何時以来だろうか。以前は毎月温泉旅行で全国を旅して絵に描いたような優雅なシニアだった父と母。
そんな中でも癌の進行は静かに進み徐々に体力を奪っていった。
ご近所の方はこちらに引越してきて5、6年といったところ。父のことはご存じだとは思うが当時はそれほどの付き合いは無かったように思う。この2月辺りから仕事を辞めたのか自宅に居ることが増えたようで話す機会が多くなったらしい。
2月の確定申告、3月の花見と幾度か既に外出に誘って頂いている。その分は母はデイサービスを拒んでいるようで、困ったものなのだが本人はご近所さんと一緒に居る方が楽しそうなのでしたいようにして貰っている状態だ。
昨晩は旅行前日ということで夜実家を訪れた。母は旅行の準備をしていたのだが相変わらずモノが無い、モノが何処かに消えたと始ってしまった。気温が下がるらしいので風避けの出来る上着、セーターを持って行くよう伝えた。そしてご近所の方へも改めてご挨拶をお礼の電話を入れた。
父もそうだったが、こんな普段の行動で失敗をすると後々そのことが大きくダメージになるものだ。旅行も楽しんで行ってきて欲しいのはもちろんのこと、トラブルが無い事を祈るばかり。特に忘れ物、盗品、迷子等々無ければ良いのだが。
実家を出てそのまま帰るのも勿体無くいつものバーに顔を出す。ドアを開ける直前先客が帰って行った。そして店はぼくひとり。肌寒い夜だったので、今晩もまたいつも通りホットラムをオーダー。ホットは先月で暫く御仕舞かとも思ったが未だまだ夜は寒いものだ。バー主催で火曜日にゴルフコンペをしたという。伊豆高原で強風のなかだったらしい。そこで優勝はマスター、62歳。流石である。上は78歳、下は30代で25名ほど。夜は店で盛り上がったそうだ。元気そうで何よりだ。母の旅行の話などをして並々注がれたラムを飲み干し店を出る。暖かくなった頬が夜風に気持ちいい。