Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

見舞い 6/19

午後2時過ぎ一人で母の見舞い。

病棟の2重鍵を開け、ナースステーションを見るも誰もいない。面会票をいつもどうしようか迷う。ナースステーションの受付には面会票を入れる箱があるがその上に「職員に直接お渡しください」と書いてある。結局箱には入れず、周りの職員を探してうろうろすることになる。

看護師さんがこの日は直ぐに見つかった。昼食時の喧騒がひと段落し患者さんが個々の病室に戻る時間帯なのだ。ほとんどの患者さんは自分で病室には戻れない。

母の病室の前で看護師さんと会い、母の状態を聞いた。今週も風呂を拒んでいるという。ここのところずっと風呂には入っていない模様。食事も機嫌の悪いときは食べず、コップやプレートをひっくり返すこともあるという。自分にはにわかに信じがたい行動ではある。

母は病床で半覚半睡といった感じで横になっていた。視線は、目は開けているが見えていないようだった。「よっ」と声をかけて立てた膝に手で撫でてみる。すると母の意識が返ってきたようで僕のことに気が付いた。あぁ、と挨拶の手をベッドから挙げる。表情は穏やかで自分の訪問を喜んでくれている。さぁさぁ、起きて話をしましょうよ、と声をかけて起き上がるように促す。はじめはいやだよぉ、と言っていたが肩に手をかけ背中を抱えて起き上がってもらうと抵抗を諦めたのか自分で起きて上履きも自分で履いた。左手首に蒼い痣が出来ていた。何かにぶつけたのだろうか。

いつものテーブルに移動する。母の足取りはしっかりしている。梅雨の合間の陽射しが山の木々を照らしている。母は僕の格好をみて寒くないのかと聞いてきた。カレンダーを指さし6月19日であること、梅雨の真っ最中でその中で貴重な晴れであり外は暑いことを話す。そのことには母は答えず、今日は一緒に来る人は居ないの、独りなのと言う。妻と昨日、6月18日来たことを覚えているのだろうか。

この日は終始穏やかな表情だった。iPhoneで写真を撮ったときは、毎度ながら写真は嫌いだよと言いつつ柔和な表情はそのままだった。

18日に変えたばかりの上履きが濡れたように汚れていた。食べ物か。トイレで排泄に失敗したのか気になった。

母に風呂のことを聞いた。風呂なんてここにはない、誰も誘ってくれないので風呂なんか入れないとのことだった。食事は毎回食べてるよという。風呂には入って下さいと約束してねと念を押し、指きりげんまん嘘ついたら針千本飲ますといって指きりをして面会を終えた。

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