Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

履修不足による卒業資格問題その2

自殺者まで出た高校の必修科目を未履修、サボっていた問題。私立高校を含めると神奈川でも見つかった。全国の高校の10%で行われていたことになる。

http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entry_news22/より

県学事振興課によると、未履修が判明したのは、日大、横須賀学院、日大藤沢、横浜、横浜国際女学院翠陵。影響を受ける三年生が最も多いのは日大の四百十八人で、未履修単位の最大は横浜の五単位(五十分授業を三十五回行って一単位)。同校中高一貫コースの百四十人は百七十五回授業を受ける必要があり、一日に六時限まで授業を行っても一カ月程度かかる計算だ。

政府案として70時間を最大とした補習とレポート等による補充で賄おうとしている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061031it06.htm
来年3月31日までに出来ることは、結果もさることながら時間による制約もあり難しいのは分かる。でも一方で単位不足で卒業できなかったり退学した人もいる。推薦入試を受けられなかった人もいるのだ。
数が多いいんだから仕方ないというのか。大企業や銀行に税金を投入する名目と同じく社会影響を鑑みてという大人の判断なのか。逆の意味でのスケールメリットを感じた。
一方、今回の未履修問題は大学受験対策を理由に挙げている訳で皆それなりに授業は(内容は問うまい)していたわけだ。しかし大学受験なぞ関係ない高校(所謂底辺校)では高校の授業を指導要領通りやろうにも難しい状況がある。はっきり言って九九が怪しい生徒が少なからずいるのだ。高校で中学校、場合によっては小学校範囲から『復習』をせざるを得ないのである。またもっと言えば授業を成立させることが難しい場合さえある。
今回の問題は塾、予備校の機能を求められる地方の学校と都市部の学校、受験結果さえ良ければ評価を上げる親、生徒などさまざまな問題をあぶりだしている。