Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

入学式

入学式では国歌斉唱のあと、新入生一人一人の名前を呼び上げられ、ひとりひとりが返答をしお辞儀をする。317名全員終わった後、校長先生から「入学を許可する」との言葉。ちょっと感動した。そう彼らは許可されたのだ。学校にはサービス業としての側面は確かにあり、そのことを意識する必要があるというご時世ではある。しかし学校はそれだけではなく、やはり生徒を教える場であり立場は上になる。この辺異論は多かろうが一義的には生徒とフラットであってはならないと思う。無論それだけの度量というか威厳が学校側にも言葉だけではなく必要と思うところだけれど。
その後校長のことばがあった。結構長かったがそれを感じさせないものだった。

話は長かったが、ぼくは興味を持って聞くことが出来た。
根本的にこの学校は生徒を性善説で扱っている。制服に規制は殆どない。制服は年に数度の行事のときだけ指定される以外は何を着ても問題なし。勿論授業に支障がありそうな格好をするものがいないという状況がそれを許しているのだ。
担任の先生と入学式後、教室にて話を聞いた。印象的なのが、「学校は予備校ではない。本当に勉強『だけ』したい人はこの学校は辞めたほうが良い」ということば。良き人との出会いをし、自分自身で考えることが出来る人になることが目的なのであって、大学入試を突破することが最大の目的ではないのだという、ちょっと最近では恥ずかしい、言い訳とも取られかねない言葉であった。それでも毎年毎年コンスタントに東大生を出しているのだから立派ではある。