Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

世論はどっちを支持するのか

昨日ニコニコ動画のテレビ録画などの投稿を削除する旨のアナウンスに関してエントリーを書いたら早速、JASRACら権利保持者側とドワンゴからアクセスがあった模様(「なかのひと」解析による)。どちらも敏感になっているのですな。
今、どちら側も世論の動向が非常に気になっているのだ。以前の記事だが
小寺信良:正直、テレビはもうダメかもしれん (2/3) - ITmedia LifeStyle

このやりとりを受けてデジコン委員会の主査代理 大山永昭氏が、オブザーバーとして出席していた文化庁著作物流通促進室長の川瀬真氏に意見を求めた。川瀬氏は「著作権法上は、映画の場合は映画制作者が著作権を持つ。映画制作者とは、責任と発意を有するものとなって制作する者であり、映画では監督に相当する。放送の場合は映画とは異なるので、それぞれの実態に即して判断するとしか言えない」と述べた。

この川瀬氏の意見に対して、フジテレビジョンの佐藤氏の述べた意見は、また大変な爆弾だった。「著作権法上で番組制作と映画制作を分けているところに問題がある。番組も著作権法上映画と考えて、その中でどうやってフェアに利益を配分していくかを考えなければならない」

テレビ放送の番組にも映画と同様に制作者、テレビ局自身に著作権を持たせろ、というのだ。筆者である小寺氏はこの点に驚愕しテレビはもうダメだろうと喝破されている。しかしここにあるテレビ局の方のような発言があるものの一方ではネットでの配信、露出の仕方を模索している。フジテレビはフジテレビラボLLC合同会社としてワッチミー!TVを運営している。食い扶持としての次のメディアを暗中模索しているのだ。そして恐らくそれらのキラーコンテンツが今はテレビ番組のアーカイブであることも知りつつ、なのであろう。着うた、iTunesなど非パッケージメディアが充分キャッシュカウになり得ることが実証されてきた今、尚更にニコニコ動画が美味しいところを持っていってしまっている現状を苦々しく思っているに違いない。
一方初音ミクらに代表される「作る楽しさ、面白さ」を強力に集める魅力もニコニコ動画にはあることを認めざるを得ない。これは他の動画共有サイトの殆どが羨むことだろう。権利者側からすれば汚濁にまみれた中に一輪の花のようなムーブメントが本物なのかどうなのか。そして視聴者はいったいどちらを指示するのだろうかと固唾を呑んで見守っている。
だからこんな路傍のブログエントリにも目を通してしまうのだろう。