Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

「初音ミクの著作権ってどうなの?」

うーん、参加したかったな。
「初音ミクの著作権ってどうなの?」販売元のクリプトン伊藤社長が講演

しかし、初音ミクは予想外の大ヒット。「ニコニコ動画で盛り上がっているよね」という声を耳にするようになると同時に、「初音ミク著作権ってどうなの」という質問が数多く届くようになった。そこで2007年12月、初音ミクのキャラクター画像の二次創作に関するガイドラインを発表した。「それまではユーザーが二次創作した画像をネットに公開するのは黙認状態だった。ガイドラインを示すことで、ユーザーによるファンアートを認めたかった」(伊藤氏)。

ガイドラインとはピアプロ*1の中のこれのことかな?
http://piapro.jp/a/contents_guideline/

弊社がキャラクター・ボーカル・シリーズのために公開している画像(以下「原素材」)がモチーフとなっている制作物(以下「二次創作物」)については、個人または同人サークル等が、自らの創作により、営利目的ではない趣味の範囲で制作し頒布する場合(但し立体物、衣装を除く)に限り、一切の制限を行っておりません。

ただし、「原素材」や製品イメージを著しく損なうと判断される「二次創作物」の頒布は制限させていただくことがあります。また、キャラクター・ボーカル・シリーズ製品の使用許諾契約に抵触する場合や、公序良俗に反する、若しくは第三者の権利を侵害する「二次創作物」の頒布は許諾いたしません。

なお、「二次創作物」の制作・頒布状況によっては、このガイドラインを見直すことがあります。

ふむふむ。基本的に黙認するが著しく元創作物に毀損を与えうるものには待ったをかけますよという無難なもの。営利目的の利用については製品登録していないと見られないのだが。
閑話休題。セミナーに戻る。

ただし、現時点ではピアプロのビジネスモデルは模索中だという。「サイトに広告も掲載せず、収益ゼロの状態で運営している。とはいえ、キャラクターの権利をガッチリ守って儲けようというモデルは通用しないことはわかっている。二次創作を促した方が面白いし、可能性も感じているので、まずはユーザーの自己実現を後押ししたい。最終的にはマネタイズを実現したいが、それはユーザーとコミュニケーションを図ることで解決の糸口が見えてくるのではないか」(伊藤氏)。

この「自己表現を後押ししたい」という気持ちがどこまで通せるかが問題。既存の権利保持者、特に著作隣接権を保持する人々は「がっちり守って」びた一文残さず確保するスキームをどうやって作るかという思考が強すぎたし、金の匂いはみな嫌いではないけれどあからさまな換金性は創作意欲をしぼますだろう。このムーブメントを守って育てていってほしい。

*1:クリプトン運営のユーザーの二次創作を支援するためのサイト