Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

柳家小三治独演会つづき

先週の日曜は三鷹市公会堂で独演会*1だった。そのときの話が枕に出てきたが何しろ寒い楽屋だったそうで。その高座に付いて書かれたブログをみてみると当日の枕でも寒いとある。よっぽど寒かったんでしょうね。昨日の日野市民会館では「歴史と伝統を守る街、日野」ということで楽屋のトイレが和式だったと。確かにぼくが開演前入ったトイレも和式だった。僕自身は外では洋式はひんやりするし接触するというのもどうかと思って和式をどちらかといえば選ぶ方だけど。師匠は洋式のほうが良かったようで。
枕ははじめの厩火事はオーソドックスに縁、えにしについてから。特に話の省略は無く(若干話の筋が前後していたようにも思うところあれど)、フルサイズの厩火事だった。CDでも聞いたことがあった噺だがこの日のほうが良かった。
付き馬では、「春たけなわななか棺桶についてですが…」とはじめて子供時分にみた土葬の光景、昔は公家、皇族以外はみな座って早桶に入っていた。それが今日にはみな寝たまま棺桶に入っている、出世したものですなぁと笑わせ、棺桶、早桶の説明*2、早桶の由来*3をテンポ良く淀みなく説明した上で、遊び、吉野原の説明*4をした上で付き馬に入っていった。
この日は偶然なのだが友人二人とそのお嬢さんも会場に来ていた。以前落語のチケット購入の話をしていて偶然一緒の日に観にいくことを知ったのだが彼らは小三治師匠はこの日がはじめて。いつもの枕よりは短くあっさりとしたものだったが(歌も無かったね)、噺自体上々な出来で「初小三治」としてはたっぷりと楽しめて良かったのではないかと思う。
また暫く独演会は無いようだけど次回も是非観にいきたいと思った。師匠、いつまでもお元気で。

*1:このときの「千早振る」は自身かなりの上出来だったそうでなんと二本目は枕と歌で終わってしまうほどのものだったらしい

*2:並一、並二、大一番、図抜け大一番なんてサイズがあるらしい

*3:モノがものだけに作り置をせずに亡くなった話を受けてから手早く棺桶を作るところから

*4:手持ちの金がないときの取り立て方法など