Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

実家に寄った

昨晩早く仕事を上がり実家に様子を見に行く。ほぼヒト駅分の行程を自転車で飛ばす。途中お腹が減ったのでコッペパンを買い食べながら自転車を漕ぐ。着くとちょうど父が夕食をとっているところだった。母によるとここ数日になく食べるようになっているとのこと。昨日口煩くぼくが食事を取るようにいったからだろうか。それでも食べないよりは良い。
ゆっくりとはしているが何とか箸を動かしおかずをつまみ口に運んでいる。小盛のごはんは徐々に減り、一杯ごはんを食べ終えた。
朝は遅く昼食と一緒だったがパンを一口二口かじっただけという。「薬は“食べたよ”」なんていう。
昨日は歯医者の診察予約があったが休んだという。病院には今日、水曜日に予約を入れて母と一緒に行く。今回薬がきつく量を減らしていたこともキチンと報告するよう念を押しておいた。無事行ってくれると良いんだけど。
「もう75を越えたし、あまり心配しないでいいよ」
癌の告知を受けてもう10年になる。当初半年から1年と余命宣告され狼狽したものだが、薬の効果が大きくここまでもって来た。担当医からも色々薬の変遷はあれど薬事療法が良く効いたケースといわれている。しかしここ1、2年抗癌剤治療をはじめてから躯の衰弱が激しい。特に足腰、それに軽く呆けも出ているようだ。
母には
「私が元気なうちはうちで面倒見るから気にしなくて良いよ」
といわれるが、それが辛い。自分が何を一体したら良いのか。何が出来るのか。ただたまに来て云いたいことを云って帰るだけで良いのだろうか。
昨晩は月が綺麗に、そして異様に大きく見えた。それが錯覚であることを頭では分かっていても大きな月に驚かずにいられない自分がいた。