Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

Blu-rayにも補償金課金

経産省文化庁でもめていた補償金問題で文化庁が一歩脚を踏み出したようだ。
4月からBlu-rayにも補償金課金--文化庁が著作権法改正へ - CNET Japan

文化庁は2月2日、Blu-ray Disc対応機器を私的複製の補償金制度対象とすることを定めた。これに伴い著作権法施行令の一部を改正する政令案を公表した。

昨年夏前の議論では妥協案としてブルーレイへの課金制度は継続協議とすることにしてダビング10を実施にいたったと覚えている。経産省側は監督官庁としてレコーダー開発をするメイカー(と消費者)の利益代表として、文化庁著作権者の利益代表として対立構造にある。そもそも補償金制度はDRMが確立されていないアナログ番組の録画録音に対して著作権者の利益確保を目的としたものだったが2011年のアナログ放送停波前にDRM保護されたデジタル放送のみを録画出来る製品*1が出てきている現状で課金をすべきかどうかという点で両者の意見が異なってしまっている。本当はもう少し先延ばししてアナログ放送の録画のみに対して限定補償金上乗せぐらいを落としどころにしたかったのかもしれない。

しかし、「DRMで技術的に既に著作権は保護されている」と主張し、補償金制度の縮小を求めるメーカー側と権利者側で終始議論は決裂。今回の改正では、最終的に補償金拡大の対象を暫定的にBlu-rayのみに限定する折衷案が採用されることになった。

文化庁(著作権者)としてはDRMがあろうが無かろうが、アナログだろうがデジタルだろうが著作者自身の利益が損なわれる分は補償金制度で補いたい意向のようだが、この景気の冷え込んだ中ガソリン税のようにブルーレイディスク一枚ごとに補償金を上乗せさせることへの抵抗感は非常に大きいだろう。
この手の話、ニュースをみる度にブルーレイ対応の地デジHDDレコーダ購入は先送りしておこうと考えてしまう。B-CASカードという良く分からん団体の存在、今後の存続も怪しいし、ダビング回数を制限されるという足枷も気に入らないし当面PSXに頑張ってもらわないと。

*1:シャープのブルーレイアクオス