Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

寧ろ、良いのではないか

開催前から委員の選考に偏りがあるのではと疑問を投げかけられていた、著作権制度の根本的なあり方を議論する文化審議会著作権分科会の「基本問題小委員会」第1回会合が20日に開かれたそうた。
権利者軽視では結論出ない? 著作権制度「大所」からの議論開始

同小委員会は、昨年度まで開かれていた「私的録音録画小委員会」で扱っていた補償金制度、同じく「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」で議論されていた著作権保護期間延長など、これまでに結論が出なかった問題の“そもそも論”を議論することが狙い。

“そもそも論”を著作権所有者側に大部分を占められた会合で話し合うということだが、かなりトンデモ論争となったようだ。作詞家のいではく氏の言。

さらにいで氏は、過去の著作権分科会で主婦連合会常任委員の河村真紀子氏が、「自家用車で聞くために、消費者はもう1枚同じCDを買うのか」と疑問を投げかけたことを取り上げ、「当然だと思う」と説明した。「家にあるコーヒーを車で飲みたければ、持ち出すか外で買えば良いのと同じ。車で聞きたければCDを持って行くか、それがいやならもう1枚買えば良い。CDの自宅内でのコピーは認められてはいるが、コピーを持ち出すのは『基本的に全面OK』ではない。自宅内で使うものは仕方がないから認めるという程度。そういうことがきちんと理解されず、既得権のように当たり前になるのは非常に危険だ。」

何を根拠に自宅の外と内の話が出てくるのか全く分らないが、この委員会が開催されたことで著作権者、利用者、業界等の力関係が崩れたのは確かだろう。いままでは意見のぶつかり合いでこう着状態、時間切れで現状維持、保護期間延長も先送りと著作権者側からすれば判定負けの気分だったに違いない。しかしこのようにあからさまに反攻に出て押し込めば、必ずや揺り返しが来るものと思う。寧ろどんどん滑舌効かせてほしいものだ。