Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

7サミット 極限への挑戦

年末に実家から使われていないパイオニアのHDDレコーダーを譲って貰った。接続して設定してみるともともとこのHDDレコーダーはアナログ地上波だけでBSはデジタルはおろかBSアナログも受信出来ないハズだったのだが、自動スキャンしてみたところケーブルテレビのチャンネルのひとつとしてBSアナログを受信することが出来た。番組情報は受信できないのだけど、ケーブルテレビを利用しているとこんな副次的なことも可能になる。もっともいつ受信できなくなるかわからないけれど。
というわけで年末年始はぼくがこのHDDレコーダーを独占状態に利用して色々録りまくっていた。前置きが長くなったが、まだすべて観切れてはいないものの一番感動したのがNHKのドキュメンタリー番組「7サミット 極限への挑戦」だった。7時のNHKニュースの流れではじまった番組なのだが、これは録画せねばなるまいと思い引き込まれた。これは若き元ニートアルピニスト栗城史多さんの七大陸最高峰への挑戦を追ったもの。“追った”とはいっても初期のものは彼自身の撮影なのだ。これが非常に臨場感溢れるもので、ソニーのハンディカムと思われるが、映像が非常に綺麗でときに荘厳なのだ。彼は自ら撮影して単独、尚且つ無酸素で登頂を目指すというなかなかにスゴイことをやってのけている。今回の番組では特に最後の極限のエベレストへの挑戦と失敗に渡る過程での、生きて帰ってこそ、というのが心に響く。冒険家たるもの前に踏み出す勇気たるや人後に劣ることはないのだろうが、やはり撤退の決断はこの次の機会がいつになるかもう無いかもしれないという恐怖とも対峙しなければならない。もっとも栗城さんの場合、無酸
素登頂なのでそのような邪念を挟む余地なく本能的に行動しているのかもしれぬ。彼の時折発する叫び、横溢する呻き、超越的な自然への素朴なことば、自らへの叱咤、そして番組最後エベレスト登頂を失敗し無事帰還、道祖神らしき積み上げられた石に跪き祈りをささげる姿に感動した。
これが土曜日に早くも再放送される。

1/9(土) 16:45 〜 18:00 NHK総合
7サミット 極限への挑戦

調べてみると彼は意外にも小柄で肺活量も一般のそれと変わらないらしい。だからといって普通の人にあのような冒険が出来るとは到底思えないだが、それにしても凄い行動力である。久しぶりに此奴は何やったって、多少迷惑かけられてもいいやと思えた(偉そうダナ)人物だ。