Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

化学療法

父が化学療法を行っている。
二回目の抗がん剤治療で、前回は2006年2月から6月にかけて行われた。当時のプロトコールでは抗がん剤を投与する日から3日間ほど入院し白血球の減少を観察するものだった。このため週の半分は病院で過ごし、一旦帰宅してから入院を繰り返していた。
今回は入院は無いらしい。それだけ白血球の減少が抑えられているのか。プロトコールの変更があったようだ。事前の説明では副作用も減っており前回より楽、ということだった。しかし今回の高熱。だいたい一週間体温の乱高下である。この週末は落ち着いているがこれをまだまだ先続けていっても父が大丈夫かどうか心配だ。
化学療法を止める、となるとどうなるのだろうか。父母は化学療法を止めると言えば医師から見捨てられると考えている。しかしだからといってこの辛さが続くのは厳しいと。がんと告知されてもう13年を越える。父も母もそしてぼくも正直疲れた部分はある。父のがんは転移して切除は出来ない。進行を止める、遅らせる治療が続いてきた。正月を迎えると、また父を囲んで新年のあいさつを出来ることを感謝してきた。父の体調が悪くなると亡くなることを覚悟するようになっていた。頭のどこかに常に死はまとわりついていたのだ。
正直この状態を続けるのはしんどい。だからといって父が亡くなった後も残された母のことで難しい面も出てくるだろう。そういった状態の葛藤が常に頭の中にあった。これは父は無論のこと母だってそうだ。この状態を続けるのは苦しいがその後、父の亡くなった後に対する不安もまた大きい。
あぁ、こんなことはあまり考えても仕方のないこと。考えても良くない方向にしか行かないのに。