Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

バーに寄る

ここ数カ月毎週木曜日のお楽しみ、昔よく通ったバーに寄る。
歩いて行ける場所で木曜日に定例の打合せがあったからだ。しかしこれもこの日で御仕舞になりそう。
バーに入ってみると無人。あらら仕込みの最中らしい。カウンターに座って暫くするとマスターが出て来た。
今日は鼻冷えだからいつものホットラムだね。
と挨拶と共にお湯を沸かし出す。

アルコールメインの店は本当に駄目らしい。景気が悪いということもあるが、そもそも若い子たち、20代はアルコールを仲間で飲む習慣が殆どないそうだ。呑む経験がないので一人で呑むなんて考えられないみたいだ。店も俺で御仕舞だと毎回云うマスターお嬢さん二人に譲ってもやっていけないだろうという。
彼岸と云うことで昨日行った墓参りの話をする。こちらも景気の良い話は出ない。管理費、永代供養料から戒名の値段などなど。ぼくもマスターも子供は女性ばかり。これから墓の世話をすることは期待出来ないだろうと。
話は街の景気になる。まだこの近辺はシャッター通りにはなっていない。かなり頻繁に店が潰れているが、そこにまたすぐ新しい店が入ってくるのだ。新陳代謝が早いともいえる。会社の寿命がアメリカで5年、日本で7年が平均と話すと、飲食店などサービス業は、区切りとして半年、1年、3年、5年が大きな節目だという。こういった時期に自分自身の精神的な続ける意欲だったり、周りの環境から来る影響で店が傾いてしまうことが多いのだという。成程と思った。
実家に寄ろうかと思ったのでここで切り上げて店を出る。
暗い話ばかりだったが飛びきりの笑顔で送り出してもらえた。感謝。