Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

喪中はがき

昨晩家に帰ると喪中はがきが届いていた。もう既に11月後半からぼつぼつと喪中の連絡が来てはいたのだが、そのはがきは差出人が女性であった。昔、大昔好きだった人である。

食後すでに23時をまわろうとしていた。ぼくはお茶を飲み、妻は洗い物をしていた。

DMなど数通の郵便物の中から見つけたのだが、一瞬誰からの連絡かわからなかった。既にもう十年ほど前に結婚していたので苗字が変わっていたからだが、特徴ある名前を見て理解した瞬間次の郵便物に目を移した。別に何か身にやましいことはしていないつもりだが、彼女を好きだったこと短い間だったが付き合っていたことを妻は(恐らく)知らない。

十年ほど前、彼女が結婚した直後に会い、住所を教えあってから年賀状のやり取りが続いていた。あれから同窓会で一回会ったほかは会っていない。既に子供も小学校に上がりだいぶ落ち着いてきたころだろう。

年賀はがきには1行、2行の短い近況が書かれていたが、結構その小さな内容が気になっていた。

今年はそれはないのだなぁ。

喪中はがきには何も書いていない。

喪中はがきに返事は書かないものだ。したければ寒中見舞いを代わりにするようだ。クリスマスカードはどうだろうか。お茶を飲みながらクリスマスカードの文面まで考えていた。

妻はこのはがきをどう見たんだろうか。それよりなにより今までの年賀状は特に何も尋ねられたことはなかったが不思議には思ったのではないだろうか。ぼくも何枚か見覚えの無い差出人の年賀状をみつけるがそれ以上詮索はしてこなかったけれど…。

もっとシリアスな恋愛については何も包み隠さず話してきたのに、こんな幼いころのことを黙っているのは自分でも不思議である。