Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

春の光景

先日は啓蟄だったわけだが、まさにそういった光景に出会う。
昼を取った後近くの公園をぶらぶらしていた。シャツ一枚だと少し肌寒いが木の芽も吹いてきていて食後の散策と洒落込んだ。通路の脇の樹木を見渡す。ここは通路が一段高くなっており庭園になった公園を見渡すことができる。良く掃除された(あまりこういうのは好みじゃない)庭園の斜面は落ち葉も掃かれて綺麗になっている。そこを鴉が一羽ぴょんぴょんとはねている。見ると何かを咥え持ち上げようとしているのだが思いらしく、そのたびに落としている。
よくよく見るとそれは蛙だった。7、8cmの小さめのヒキガエルだった。落とされるたびに蛙はそれこそ必死に足を掻き走り逃げようとするのだが、鴉にとってはいいおもちゃである。食べようというよりそれは遊んでいるようだ。
小林一茶ではないがやはりこういうときは蛙に加勢することにする。
しかし綺麗に掃除されたこの庭園、なかなか石が見つからない。仕方ないので松の小枝を一本拾い上げゆっくりと近づいた。するとあざとく?も鴉はこちらの気配を察して動きを止める。ぴょんと飛び蛙の反対側、ぼくから遠い方へ立ち位置を変えるのだ。鴉の奴、きょろきょろと首を振りながらこっちを観察しているのが非常にムカつく。その間もヒキガエルは必死にどこへ向かっているのか分らないがもがきながら進んでいる。こっちが少しずつ歩を進めると鴉の奴も微妙に立ち位置を後退させ意識しているのが分る。そうこうしているうちにヒキガエルの方は何とかかんとか上手く植え込みの中に消えていった。すると今度は鴉の奴、「クワァー」と一声上げて飛び立っていった。
まったく許しがたい奴だ>鴉め