Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

過去

ある掲示板で、女性の高校時代の過去を読む機会があった。それは告白に近いものだった。
彼女は中学時代に両親の浮気発覚に離婚、再婚が引き金になって荒れていったと言う。高校時代は学内では後々面倒になることを嫌い遊ばず、外でセックスを、そして援助交際をしていた。キャバクラで働いたこともあったそうだ。高校を出てからは自立し働き、お金をため勉強をし直し大学に入ったという。
こう書くと変だが、彼女の語りはとても冷静で落ち着いていてその文の内容からは程遠く感じられた。
一瞬“釣り”かとも考えたがこれは本当のことだろうと思う。
元々は彼女の通っていた高校の評判についての掲示板で、最近かなり荒れていているという話が発端だった。そのことに対しても元々能力的に劣るわけではなく(寧ろそれが問題なのだが)、挫折感を持った人が集まっていると表現した。小さな躓きから上手く立ち直ることが出来なかった生徒が自由な校風のなかで修正できなかったと。一方で彼らとのお互いを干渉しない、しかし今でも街で会えば話を交わす距離感に心地よさも感じていた。
恐らくだが、彼女の書いたことはかなり的確にその高校時代を表現しているのではないかと思う。これは生徒皆がセックスにふけり、売春に手を染めていたというわけではない。そんなことは一部であったことと思う。しかしその語り口から当時の空気を感じられるような気がして、嬉しかった。
自分の高校時代にもヤルヤラナイが最大関心事となっているのは男女にいた。援助交際は高校時代(ダイアルQ2の開始前後か)は聞かなかったが、大学の頃は聞いたことがある。会員クラブの話だ。ウルウラナイはプロ的であり(恐らく)抵抗感があったと思う。しかし彼女の話ではそれはカジュアルだ。すでに抵抗感はない、という。幾つかの挫折を経験しウルウラナイは抵抗感を越えたところにあるのだろう。
カジュアルな売春、援助交際はいきなり始めるものではないだろう。はじめにその誘惑があって、はじめは躊躇しながらも結果してしまうものだと思う。だからその誘惑が特にその学校に多かったのか聞いた。答えは特別だったとは思わない、だった。そうその誘惑はあくまでカジュアルにどこにもどんな高校にもあるのだ。これは特に驚くことでもないけれどありありとした存在として感じられた。
彼女自身はその語り口からもわかるのだが、冷静に過去を語ることが出来、清算も出来ているようだった。しかし掲示板の住人たちにとってはそれはそれはご馳走であったようで、ちの匂いを嗅ぎつけて次々に集まってきてしまった。売り言葉に買い言葉、軽く炎上して彼女は消えてしまった。もう少し聞いてみたいこともあったが、仕方なかったか。