Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

中田引退

中田英寿が引退してしまった。29歳か、カントナ@カンフーキックは引退幾つだっけ?
疲れたんだろうな。吹けど踊らず、空回りし続けた代表での苦闘。ある種絶望したんだろう、日本代表の懐の浅さに。本来そこで緩衝材となったはずの宮本が戦力として少なからず脚を引っ張るようになり、戦略無き監督の下チームの中心として自由に振舞えたハズが結果一体感の無いチームになってしまった。
小野や中村は日本の育成システムの中から何年かにひとりは生み出すことが可能だろう。しかし中田ほどのメンタルを持ち、強靭な肉体を兼ね備えた(これはアトランタオリンピック以降自ら研鑽したに他ならない)アスリートは作ろうとして作れるものではない。各世代において常に飛び級的に上位カテゴリーの代表、選抜に入り世界を経験できた幸運があったことは否めないがそれでも彼のメンタルは突出していた。高校出たてでまだベッチーニョのチームだったベルマーレでも、技術的なミスはあるもの躊躇したりひるんだり消極的なミスはまったく見られないことに驚いた。そうそう結局ユベントスのユニフォームを着ることはなかったな。両者は不思議な因縁があり、いつかユベントスに行く事もあると思っていたのだ。ユーべのSerie B陥落で移籍というのも面白かったんだが。
しかしこの件の報道の仕方には違和感を覚える。NHKはテロップで緊急ニュース扱い、朝刊は一般紙の一面だ。特に朝日は紙面の殆どを割いている。ちょっと持ち上げすぎだし、このことより改めてきちんとした代表の総括こそを熱望する。