Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

ワーキングプアとアクセス

日曜日に見逃したNHK特集を再放送で視聴する。中々に身につまされる内容で、しかし実は皆薄々感じていたことではないかと思う。
普段何気なく生活している足元には、実は暗く大きく深い谷間が広がっていて、軽やかに踏まれるステップもちょっとした弾みで脚を滑らすとその谷間に落ち込んでしまうのだ。薄々感じてきたからこそ、今その場所にしがみつくわけだ。
働けど生活保護で受ける水準にも満たない人たちではなくとも、特に次の世代への教育の機会は減り、階層の固定化が、ここ一年お嬢の進学で色々調べることで明らかになった。高校でいえば、以前から国公立附属や名門私立ではその入学者の親の年収や職種が、おやじ経済誌の特集をみるまでも無くステレオタイプになってきていた。それが今はごく普通の公立高校の上位校でもそれが進んでいる。はっきりいってこれら上位校に入るには公立中学の授業で幾ら頑張っても(学校の成績が満点でも)合格確実にはならない。せいぜい可能性が出るだけだ。
階層の固定化は静かに確実に進んでいる。
0時にNHKテレビを観る前まで、TBSラジオのアクセスを新聞を読みながら聞いていた。藤井誠二山本モナ@秋にはニュース23、で今晩の御題はお金を拾ったらどうするか、といったものだった。1000円程度なら拾っても頂いちゃう、財布なら届ける、人が見てないところで頂いちゃうという回答が多かった。毎月の小遣いが5000円の女の子がお金の価値観が分らないと言いつつ、1000円なら届けるのは面倒だし貰っちゃうというのもあった。年配の男性は現金は皆届け出なんてしないでしょ、頂きます、と。ぼくは一昨年も自宅前路上で5000円札を拾って夜中に警察に届けたんだけど。お嬢には100円でも10円でも届けるようにさせている。もっともこの程度の小額の場合は巡査は届けてくれたことに礼を言って、同額を巡査の財布からだしてお嬢に渡す、ということをしている。現金は持ち主を特定が難しいので届けても半年(5ヶ月?)で届け主が受け取ることが可能になるケースが殆どだ。だからわざわざ届けること自体無駄なのでその場で頂いてしまうという。拾ってそれを頂いてしまうことに少なからず良心の呵責があって欲しいと思うのは無理なんだろうか。
山本嬢は届けるのは面倒なので見てみぬ振り、とのことでこれも今風の処世術?でちょっとがっかり。