Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

審判のなり手

あるJリーグ審判が異例の研修期間を申し渡された。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060913-00000026-sph-spo

Jリーグがワールドカップ後再開してからは特に審判問題が顕著になってきている。先日の清水vs千葉のミスも酷いものだった*1
今回のワールドカップ予選では前代未聞の再試合まで起きてしまった。それ故に消化試合と揶揄されながらも3位決定戦で日本人がピッチで笛を吹いたということは大きかったのだ*2
ぼくの所属するオヤジクラブには2級審判がいる。実は彼はぼくの高校の先輩でもあるのだが、その活動には本当に頭が下がる。主として大学リーグ、プリンスリーグ地域リーグで、そしてたまにJ2の第4審判も勤めている。スケジュールがぎっしりだ。それ故わがクラブの練習、試合には殆ど出ていない。名前だけになって数年になる。しかし年齢制限によって今後1級審判になることはない。3級から2級に上がる場合も本人の意思、長い講習と審判経験をチェックされ続けて審判協会から推薦を受けて2級になったのだ。その熱意たるや一個人の余暇で出来ることを遥に越えている。
いま問題なのはなり手がいないということではないと思う。なりたい人は実は一杯いる、とまではいわないがなりたいと思える時期が遅いことが問題なんではないかと思う。まず審判のスタートである4級審判講習でいるのは殆どが少年サッカーに携わる人々。選手(小学生)にコーチ世代(親、オヤジ)、そして比較的若い社会人に分けられる。最後の社会人の参加理由は殆どが自分のクラブが地域リーグに参加するための審判資格取得者数条件を満たすためだ。だから講習にもあまり興味をもって臨んでいないことが多い。また地域リーグの彼らの審判は酷いものでルール解釈の間違えでもめることはしょっちゅうだ。逆にコーチやオヤジサッカーをしながら審判するひとは興味を持って質問していたりする(オヤジサッカーでも審判でもめることは多いけど)。
しかしこの中から上級を目指していっても時間的に1級になることは難しいのが実情だと思う。やる気があっても時間的に既に門は閉ざされているのだ。
ならばもっと早い時期から審判に興味を持ってもらうことが必要だと思う。審判がスターになる必要は無い、とは思うがもっと積極的に発言し審判の魅力をアピールして欲しい(朝日新聞の記事は大きな意味のあることだった)。無論審判することに対価、身分保障の整備が必要なのは言うまでも無いことだ。若いプレーヤーの時代(20代前半)からも審判資格が興味を持ってもらえて、積極的に取れるようにしていくべきだと思う。

*1:清水GKのペナルティエリア外でのセービングを見逃した

*2:試合終了後上川さんに握手を求めに行ったポドルスキーが嬉しかった