Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

ディープリンク、リンクフリー

ディープリンク禁止を謳うサイトが増えているらしい。いやそもそもリンク自体を禁止しているサイトも結構な数あるそうだ。
一方、わざわざリンクフリーを掲げるサイトもある。
正直言うと初めて自分で作った(エディタでちまちまhtmlを打ち込んでた)webにリンクフリーですっ、なんて書いたこともあった。そのときはまずこんなwebごときものを観る人なんか殆どいないだろうしもし万が一観てくれてリンクでも張ろうって気持ちになってくれたらその内容に賛同するか否かに関わらずウエルカムですんで煮て食おうと焼いて食おうと勝手にしてください、と言う気持ちの発露であった。もっと正直言うと初めて作ったwebに舞い上がりその時点で使えるようになった「リンクフリー」と言う単語を使ってみたかった、と言う程度だった。
リンクを禁止するということにどれほどの効力があるのか全く理解できないのだが(そもそも世の中数多ある検索エンジンの摩の手をどうやって潜り抜けることが出来るのだろう)、大元の考えには「私」と「公」の曖昧な境界を無理やりにでも作りたいという願望があるのではないかな。「私」或いは「私」側の人たちだけの世界と「公」という魑魅魍魎が跋扈する世界を分けたいという。それは自分にコントロール権があるか無いかという差だったりするわけだが、昨今の三面記事の宝庫*1となっているmixiはそういった幻想を容易に与えてくれていたのだろうと思う。多くの人は閉じた世界にリンクを辿ってやってくる人たちを排除することでどれほどの効果が、益があるのか、そしてそのために副作用と言うか不利益を被るのか自明だと思うのだけど。究極的には嫌ならサイト自体を閉じるしかない。いやそれでも世界のどこかにキャッシュとして残り続ける訳でもう後悔しても遅いのだろうな。
こういった主張は「私」というか個の未確立さから来ると思えてしまう。情報リテラシーの問題というか本質的な自我の確立が必要なのか、と偉そうに思ってしまった。

*1:とはいっても発端はファイル共有ソフトに寄生したウィルスな訳だが