履修不足による卒業資格問題
学習指導要領に定められた必修科目を履修していなかった問題はどんどん広がっている。
今は教育委員会の手の届く公立学校が主だが(既に一部私立は公表)、これが私立全体に調査が及ぶと凄いことになろう。特にここ数年で私大進学実績でグングン株を上げている私立高校では授業を受験、それも有名私大向けの受験科目一本に絞ったカリキュラムを編成している。高校入学間も無い段階で大学受験前提で授業を行っているためだ。
この10月時点で改めて未履修科目の授業とその単位を取るというのはかなり困難で大学受験が終わった3月に集中合宿でもしないと無理なのではないかな。
公立高校では昔では考えられないようなバラエティに富んだ授業が少人数で行われている。それはそれで良いことだと思っているが限られた時間数の中ではその分シワ寄せがくることも事実。生徒こそそういった受験に関係無い授業は受けたくないと平然という中で学校の対応も難しい。
ただ虚偽報告をしたこと自体は厳しく罰してほしいと思う。「大人の判断」があれば嘘をついてもいい訳はない。いじめによる自殺０と同様に虚偽は許してはいけない。
フジテレビの箕輪解説委員はこの件について、世界史必修自体がおかしい、日本史こそ必修にすべきと扶桑社版教科書を出すフジサンケイグループな発言をしていておかしかった。
