Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

毒入りのケーキ

朝日新聞の記者の方がこのシートを出す前に想像していた通り、キーワードとして報道された。
著作権保護期間の延長、経済学的には「損」 「毒入りのケーキ」が再創造を阻む (1/2) - ITmedia ニュース
著作権者にとって、この著作権保護期間延長案は見た目美味しそうなケーキなのだが、極々一部の著作者(江戸川乱歩等)の遺族以外にとっては毒入りとさえいえる有害なのだという。

「欧米で著作権保護期間が70年に延長されたのは、ネット時代以前。ネットを使ってコストほぼゼロでコンテンツを流通させられる今、『欧米が70年だから』と延長を強行することは、大局を見誤ることになりかねない」(丹治さん)

この欧州でさえも、その延長は独にあわせることによってEU統合の旗印となっていて、決して著作権の保護期間としてあるべき姿の議論の上で算出されたものではない。

EUが保護期間を70年に統一したのは「EC(当時)域内の単一市場形成を達成するための手段だったとしか考えられない」という。

12日にも書いたが、これほどまでに正面切って否定されてしまって、延長論者はどう反駁するのだろうか?