Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

父の状態

昨日夕方実家へ行く。駐車場の修理で先日クルマを実家に置かせてもらっていたのでそれを引き取りに行ったのだ。
母にMRIの結果を聞いた。やはり頭部に問題はないようだ。眩暈、ふらつきがあるということなので念の為耳鼻科にもこの後診察を受けるよう言われたそうだ。
素人の見立てだが、父の状況は精神的な疲労ではないかと思う。癌の告知を受け10年薬物治療を続けて来たが、それは大なり小なり躯に、そして精神に負荷がかかっていたのだろう。それは仕方の無いことかもしれない。
見た目はここ数ヶ月あまり変化はなく顔色は悪い感じはしない。足腰は弱まりよろよろとして杖が無いと不安定になってしまった。しかし座っている姿自体はそれほど悪いようには見えない。
ただ精神的には不安定に思える。昨晩は母の今後のことを話していて父が泣き出したのだ。こんな姿はみたことなかった。頭が回り難いのか言葉もすぐに出ない場面もあり、記憶が鮮明な部分と曖昧になる部分が相半ばしている。ボケかもしれない。
食事のほうは相変わらずあまり食べていないようだ。病院で処方された栄養補給ドリンクをいっしょに話をしている間に飲んでもらった。250ml、バニラ味のドリンクだが、インスタントのプリンのような味だった。
しきりに75歳も生きたのでもう良いと口にする。長生きしてもしょうがない、もうあまり気にするなという。父の周りの人たち、友人はなぜだか病気を持った人が多く早く亡くなる人も少なくない。人工透析をしている人、視力が殆ど無くなってしまった人などあまり老後の境遇に恵まれた人がいない。そういった環境も影響しているのだろう。
老いと病気、頭では理解しているはずだが、そうなってしまっている父を認めることが出来ない。勢い口から出る言葉はとげがあるものとなってしまう。後で考えると後悔してしまうのだが、ぼくのことを怖いと思っているようだった。
父と母に会った後はどっと疲れてしまう。自分の気持ちも沈んでしまい、尾を引くような状態になる。迷惑をかけまいとして、それが寧ろ負担を感じさせてしまうというのか。ぼくの状態も波があり安定しているとは云い難いのだが、実家に行った後は疲労感を感じてしまう。