Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

インナーロック

昨晩雨の降りしきる中、我が家を訪れた友人が車中に鍵を刺したままクルマのドアをロック“されて”しまった。
病院で顧客管理に使っているノートPCの調子が悪いとのことで雨の中ぼくのところに相談に来たところだった。彼はクルマ好きでクルマをいじるのは何でもするタイプだがことPCに関しては苦手なのでちょくちょくサポートしているのだった。
クルマはダイムラー・クライスラーのスマートKで日本の軽自動車より排気量が少ない超小型車。そして並行輸入車でスペアキーが無いと言うからさあ大変。
元々ここ数日クルマの表示がおかしかったようで左側運転席のドアがリモコンで開錠できなかったという。このため一昨日から右側助手席から乗り込むという状態だった。
そして昨晩ノートPCをうちに運ぼうとマンション一階に止めてインターフォンを押そうと外に出たとき開け放しておけば良かった左ドアを雨が降っていたため無意識に閉じた。本来ならこれでロックがかかるはずはないのだがこれで左右のドアともロックされてしまった。エンジンはかかったまま。
雨の中JAFを呼ぶ。到着まで1時間ほどかかるということで一旦我が家に来てコーヒーを飲んで時間を潰してもらう。最悪窓ガラスを割ることも覚悟をしたところだった。
来たのは一人、笑顔が良い感じの30台前半の男性だった。スマートは初めてとのことだったが、手馴れた手付きでサッシュレスのドアガラスに隙間を作り太目の針金を車中に入れる。どこにでもあるようなただの針金にみえる。あっという間にドアの開閉レバーまで辿りつく。針金だけでは難しいので先端にたこ糸をつけて、再トライ。たこ糸を引っ張り針金の先端を操作するもレバーの形が丸く支点が分からずに苦労する。ここで方針転換した。クルマはエンジンはかかったまま。ならばとパワーウインドウのスイッチを押すことにする。こっちは押せば良いので場所さえ届けば……。試行すること数度、パワーウインドウを押してガラスを下げることが出来た。いや、流石であった、JAF
クルマ内は密室では無いことが十分に分かったトラブルだった。