ハートビル法
例のホテル改修問題であるが、どうしても社長の記者会見ばかりがクローズアップされてしまう。あの社長の、素直といおうか本音丸出しの発言は憤慨すると同時に、一方ではバリアフリーを目指す社会のコストアップに対する漠然とした違和感を思い起こさせた。
理念としては賛同するけれどサービス業とはいえ慈善団体ではなくあくまで営利企業であるのだから、ちゃんと対応した暁には所謂評判、「みんなに優しい良いホテル」という名誉だけではなくなにかインセンティヴも必要だろう、ということ。
しかし、この考えは(少なくともぼくにとっては)無知によるものだったようだ。
ハートビル法では、その規模がどうかは別にして、低利息の融資、優遇税制が用意されているということなのだ。
ということはあの社長はハートビル法の理念を踏みにじっただけではなく、優遇措置を詐欺行為で受けたということになるわけだ。