Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

ポッドキャスティング

以前も書いたが、はじめポッドキャスティングには全く期待していなかった。
ラジオというもう既に枯れ切ったデバイスで手軽に聞くことが出来るのである。改めてそれをPC、Macintosh経由でiPodに入れて持ち運ぶ必然性をあまり見出せなかった。それにiPodiTunesの基本的なコンセプトは自分が聴きたい、あるいは聴く可能性がある曲を「すべて」持ち運ぶこと、TPOにあった曲を自由に聴ける環境にあることだと思っている。そしてそれに追加すれば、その曲のライブラリは常に自由に追加され拡大され続けることだと思っていた。

これに対しポッドキャスティングは日々消化、消費され行くデータの多くを含んでいる。ちょっとした話、語りを自由な時刻に聴くことができるようにした。しかしぼくは消費され消去され続けるそれは少し元々のコンセプトにはそぐわないのではないかと思っていた。

しかし、実際聴いてみると面白い。無論これはポッドキャスティングが面白いというより、まさにコンテンツに因るところなのだが、長くて10分程度の番組をいつでも聴けるというのはとても良い。多くはラジオ、TBS系、J-WAVE系、日経系の番組をsubscribeしている。

ポッドキャスティングを配信することでおそらくラジオ(のもつコンテンツ)の価値は上がるだろう。ここ数年どちらかといえば斜陽でメディアとしての評価は下がりがちだったラジオは再評価されるに違いない。

4月からラジオ局もそれに気づいたのだろう、先行するTBSに追随してきたようで楽しみ。

もうひとつポッドキャスティングで嬉しかったことに落語がある。序の口など若手のまだまだこなれていない語り口を手軽に聴けるのも嬉しい。高座に足を運びたくなるのだ。