Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

mixi

上場以来、いろいろ話題になるmixiだが今更ながらの使用上の注意書きが出ている。
mixiに「使用上の注意」 - ITmedia ニュース
ここ数日もP2Pファイル共有ソフト(今回はshareか)のウイルスを起因とするデータ(恥ずかしいプライベート画像)の流出に、mixiの個人情報とが結び付いて当事者の自殺説まで出る騒動(らしいが詳細不明)になった。
SNSmixiへの誤った認識、誤解が根底にあると思うのだが、これでどうなることやら。
ぼく自身は匿名性には疑問を感じている。ネットに参加し始めたころ、FJのニュースグループは実名、学校名、会社名を明示するのが当たり前だったし全く問題は無かった。無論一部ではネット上での喧嘩を実世界でも延長し、その相手の所属組織に押しかける勘違いの輩もいたが、そんなのは極極一部であって実名で投稿、応対するのが当然だった。実名をお互いに「晒す」ことが信頼関係を結ぶ前提になっていたのでフリーマーケット、FJ.FLEAMARKETで交渉がまとまればほいほいと指定口座に現金を振り込んだものだ。確かにニックネーム、ハンドルはあったが、しかしシグネチャには本名、所属組織は明示しているのが暗黙の了解であった。
こういった状況も徐々にネットワークの拡大によって変化していった。ISPの登場によって組織のインフラを利用して参加せず、個人として参加することが多くなりパソコン通信の利用者の「流入」が大きかったのではないかと思う。基本的にパソコン通信ではハンドル(ハンドル名とは何だ、という話題もよく繰り返された)のみで実名は少ない。これらの異文化ははじめは少数ではあったがあっという間に多数となり、web全盛期に入るとFJ自体が衰退し実名表記は消えていった。
その根拠が実は誤解に基づくものであったとしても、お互いが実名を出しているということは参加者には安心感を提供していたのだろう。何の根拠も無いにもかかわらず参加者同士は実名を出していること自体でクローズドな社会を構成できているという誤解。
しかし世界はそれほどやさしくない。物言わずじっと見ている人が幾万と存在しているのだ。その人たちは息を潜めてじっと見ているだけ。そのときが来るまでその存在に気がつくことはない。
今後、mixiでは実名を出していた人々は匿名に移行するのだろうか。既にある個人情報を晒したアカウントでは今更変えてもキャッシュは残っているので無駄だろうから退会するのか。もうこんなことにはこりごりしてやめてしまうのか。