Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

JASRAC独占の疑い・公取委が立ち入り

ほほう、こんなところから手が回ってきたか。
日本経済新聞

関係者によると、JASRACは放送事業者との間で、音楽放送事業の収入の1.5%を支払えば、JASRAC著作権を管理している曲を自由に使うことを認める「包括徴収契約」を締結。放送事業者は、JASRAC管理下の曲は定額で使い放題である一方、別の著作権管理事業者の管理する曲を使う場合には、新たに使用料支払いが生じる形となっている。

まぁ、一応JASRAC側もどの曲がどのくらい使われたかを報告するよう求めてはいるのだが、実際問題放送事業者側も一々記録して報告することがどれ程煩雑で大変かわかっているわけで「包括徴収」の形態をとっているわけだ。しかしこのやり方だと、割を食うのはそれぞれの楽曲の原著作者たち。彼らに相応の支払いが行われているというのは聞いたことが無い。
ニコニコ動画eyeVioも料率は若干上乗せされて同様の契約をしたようだが、今後はその契約内容も変わらざるを得ない事態となろう。

公取委は、こうした契約形態は、放送事業者が新規事業者と新たな契約を結ぶことを制限しているとして、JASRACが市場を実質的に支配したと判断したもようだ。

YouTubeはこういう事態を察してかJRC(ジャパン・ライツ・クリアランス)と包括契約を結んだと発表したが、実際の内容については明らかにされていない。でも同じようなものだろうな。曲の使用頻度を記録するのは手間かかるしなぁ。動画がストリーミングし切れていれば良いが途中でストリームを終わった場合などどうするか難しい問題がある。