Killing Time 2nd

備忘録、日々の徒然想いを残します。

PCI Expressビデオカード改造 1

DELLPowerEdge SC420に先日購入したASUSビデオカードGeForce 6200TCを増設する。このSC420は販売上サーバ用途として売られているが無論クライアント用途としても使える。ただ拡張スロットのPCI Expressでは通常x16(16レーン)用の幅を持っているにもかかわらず、x8(8レーン)分のピンしか用意されていない。またそのピンの無い部分に無用な(故意に使用出来ないように?)キーボスが2箇所入っている。この部分を避ければ、現在主流であるPCI Express x16対応のビデオカードでもx8(8レーン)モードで使用できるようになるのだ。

作業は以下を参考にさせて頂いた。
http://members.jcom.home.ne.jp/hxtoyoda/dell_poweredge_sc420__pci.htm
但し、リンク先の画像にはコメントにあるようにピンアサインがずれているので注意。

因みに以下はPCI Expressの解説のようなもの。
PCI Express x1特集 - パソコン・ゲームPC・自作パソコンなら【TSUKUMO】-自作PCを作ろう-

全部で82ピン。そのうちx8での使用は49ピンまで。50ピン以降はx16でのみ使用する。よってSC420では使用できずスロット自体にも端子がない。スロット側に50、51ピンあたりと70、71ピン付近にキーボス、仕切りがあるため、PCI Express x16カードはそのままでは挿すことが出来ない。
10ピンあたり1cmである。つまり1ピンあたり金属端子が0.8mmということ。細かい作業なのでスケールで目当てすると良い。最近目がしょぼついているのか>自分。AGPよりはやり易い。

  • キーボス位置マーキング

マジックで50、51ピンと70、71ピンをマーキングする。49ピンはx8モードで使用されているのでここの状態が肝になる。70ピン近辺は別に使用されるわけではないので適当でも良い。とはいっても作業中に他のピン、基板を傷つけないように塗装用のマスキングテープを貼って保護した。

  • 基板削りだし

基板削りだしははじめ電動糸鋸を考えていた。DIYショップと模型店で加工してもらえないか聞いたが出来なかった。DIYショップは木材の加工は請け負うが1mm単位の作業は制御できないとのこと。また昔プラ板バルサ材を加工したことのある模型店に行ったが今はそういったことはしていないとのこと。東急ハンズまでいけば利用出来ると思うが面倒なので電動ドリルで行うことにした。1mm径のドリルで3箇所ほど穴を開け後は鑢で仕上げる。もう10年ぶりぐらいの使用だったが問題なくドリルは使えた。さすがリョービ
基板の奥はどこまで削るかだが、ビデオカードが何層基板か不明であるしスロット側のキーボス上部を軽く削ることで微調整も出来るので、カードの基板は金属端子を越えてスルーホール手前まで削った。
また鑢で基板は意外に簡単に削れる。実際には2ピン分以上、2.5ピン分ほど削ったが49ピンは死守する。はみ出した部分のコンタクト、金属端子部分はショートなど要らぬトラブルを避けるためカッターで削っておく。
あとは綺麗に、慎重にマスキングテープを剥がしてお仕舞い。乱暴に引っ剥がすと意外にパターンも剥がれてしまうことがあるので注意。

この日はここまで。慌てると良いこと無いので一晩寝かせる。